一番厄介なニキビ痕であるクレーターはどうやって治療するの?
ニキビはできている最中はもちろん、痕になっていつまでも悩みの種となることがあります。特にクレーターになっている場合は、悩みが深いようです。ではクレーターはもう治せないのでしょうか。
ニキビ痕の種類
ニキビを触りすぎたり無理につぶしたりすると、ニキビ痕となって残ることがあります。ニキビ痕は大きく分けて、以下の4種類に分類できます。
・赤み
・色素沈着
・クレーター
・しこり
クレーターとは
クレーターは、別名「陥凹性瘢痕」と呼ばれ、強い炎症の反復により真皮のコラーゲン線維が破壊されて、肌の表面がくぼんだ状態を指します。主にこめかみ~頬全体に現れます。
クレーターの治療
クレーターの治療は、他のニキビ痕に比べ、大変だといえます。自然治癒はまずありません。治したい場合は、医療機関を受診しましょう。
具体的な治療方法は、メディカルピーリングやCO2フラクショナルレーザーになります。
まず、メディカルピーリングは、皮膚の細胞を病変と一緒に除去することで、肌のターンオーバーを促進して、健康な組織に置き換える方法です。肌のターンオーバーですので、ニキビ痕の改善だけでなく、現在できているニキビに対しても効果的であり、またニキビの予防にもなります。この治療は刺激が少なく、肌への負担を最小限に抑えられますが、一度できれいにするのは難しいので、何度か受けるケースが多いです。
続いて、CO2フラクショナルレーザーは、炭酸ガスを使ったレーザーで皮膚に小さな穴を無数に開けることで、皮膚の細胞分裂を活性化させる方法です。クレーターのある部分に点状照射をして、真皮にまで刺激を与え、ダイナミックに肌の入れ替えを進めます。こちらは、よりはっきりとした効果が現れる治療ですが、ダウンタイムを含め、3~4週間に一度、4~6回の施術でスケジュールを組まなければなりません。また、少し痛みを伴います。
どんな治療を選ぶかは、主治医としっかり相談して決めましょう。
クレーターを治療するのは確かに大変ですが、不可能ではありません。あきらめずに、美を追求しましょう。