ビタミンCの性質を知って、正しいスキンケアをしましょう!
「ビタミンCは日光に当たるとシミになる。」という噂を聞いたことはありますか?
これを聞いてビタミンC配合の美容液を朝は塗らない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし全てのビタミンCをこの噂に当てはめるのは、少々早飲み込みです。
本記事では、ビタミンCとお肌への効果についてご説明します。
■ビタミンCにも種類があります
ビタミンCは同じ表記でも、全て同じではありません。
シミの噂と美容液とフルーツのビタミンCは、特に異なる物を指します。
シミの噂のビタミンCは、実はソラレンという成分です。
ソラレンは柑橘類に含まれており、日光に当たると紫外線を吸収してシミを作ってしまいます。
この噂は、柑橘類イコールビタミンCというイメージから生まれた誤解です。
最初の噂を正しくすると「柑橘類に含まれるソラレンは日光に当たるとシミになる。」ということですね。
美容液に配合されているのはビタミンC誘導体というもので、生のビタミンCではありません。
生のビタミンCは空気に触れると酸化しやすく、肌に吸収されにくいという性質を持ちます。
ビタミンC誘導体は浸透を良くして、肌に吸収されてから反応してビタミンCに変化するというものです。
フルーツや野菜などに含まれるのは生のビタミンCです。
コラーゲンの生成を助ける働きや、毛細血管や歯を正常に保つ働き、風邪やストレスへの抵抗力を高める効果があります。
■効果的なビタミンCの活用法
ビタミンC誘導体を配合した美容液を、朝から塗っても問題ありません。
また朝から野菜ジュースを飲んだり、フルーツを食べたり、ビタミンCのサプリメントを服用することも問題ありません。
ただし、ご自身で柑橘類を調理した場合は肌に果汁が残らないよう注意しましょう。
トマトジュースとオレンジやレモンの果汁を合わせると、相乗効果が生じるようなのでお勧めです。
ビタミンCには鉄分の吸収を助ける働きもあるので、ほうれん草のソテーにレモンを絞って食べるのも良いでしょう。
同じビタミンCを含む食材でも、グレープフルーツは薬との飲み合わせが悪い場合があるので注意が必要です。
ビタミンCの性質や効果を正しく理解して、スキンケアに活用して下さい。