今日もまだだてマスク!?心の病気「だてマスク依存症」が急増中
街を歩けばマスクをしている人に何人も出会いますね。冬~春は風邪・インフルエンザに花粉症の対策として、マスクが大活躍の季節です。しかし、マスクをしている人々の中には、「だてマスク」の人も少なくありません。そして深刻な心の病気が潜んでいることも…。
だてマスクとは
マスク本来の、病気予防や衛生管理といった健康に関する目的ではない使い方で、マスクを着用していることを「だてマスク」といいます。だてマスクの目的は、以下のようなものがあてはまります。
・すっぴんが隠せる(女性)
・剃っていないひげを隠せる(男性)
・吹き出物や傷を隠せる
・とっさに顔を隠せる
・表情を読み取られない
・口臭をごまかす
・小顔効果がある
・保湿効果がある
・温かい
だてマスク依存症への進行
上記のような理由を見ると、だてマスクの便利さを感じる面もたしかにあるのですが、「隠すこと・ごまかすこと」が中心であることに気づかされますね。これに慣れすぎると、そのうちマスクを着けるのが当たり前で、外して素顔をさらすと不安になってしまうというという心理が現れます。これが「だてマスク依存症」です。表情という重要な非言語コミュニケーションを手放して、他人と向き合うことを避けている状態です。
SNSやメールといった顔を見ないでできるコミュニケーションになれていない人や、自分に自信がない人、他人の評価が気になって仕方ないという人が陥りやすく、引きこもりや回避性パーソナリティ傷害などと併発しているケースもあります。
だてマスク依存症からの克服
だてマスク依存症になっているかもと思ったら、少しずつマスクを着けている時間を減らしていきましょう。周りの人にマスクのない自分を受け入れてもらえるようになるといいですね。
自分でどうしても克服できない場合は、心療内科・精神科を受診して、不安を取り除くための治療を受けるのも一つです。いずれにしろ、早めにマスクを断つ決心をすることが大事です。
マスクは本来の目的で使うことを心がけましょう。