ハイヒールじゃないと疲れる足は、アキレス腱が短縮している危険性あり
ハイヒールはいつの時代も女性らしさの象徴といえるアイテムですが、いつも履いていると、ヒールがない靴を履いたときに逆に疲れやすさを感じることや、脚のむくみを感じることもありますね。これにはアキレス腱が関わっているようです。
アキレス腱の働き
アキレス腱は、足裏と脚をつなぐ人体において最大の腱で、ふくらはぎの表にある腓腹筋とその奥にあるヒラメ筋をかかとの骨へつないでいます。アキレス腱が正常で柔軟に動く状態だと、歩行で地面をけりだす際に足指をしっかり使って足を返せるので、重心移動がスムーズで、正しい着地ができます。つまり、正しく歩くためには、柔軟性のあるアキレス腱が不可欠です。
アキレス腱の短縮
腓腹筋やヒラメ筋が常に緊張して硬くなると、アキレス腱の伸縮性は失われ、短くなってしまいます。するとひざが前に出て曲がったまま、足を着地させる歩き方になります。足首もうまく返せないので、足の一部分に負担がかかってゆがみを招き、外反母趾・足底筋膜炎・ハンマートゥといった足のトラブルにつながります。また、そんな歩き方では、ふくらはぎの筋肉もしっかり使えず、血流が悪くなるので、脚のむくみや冷えを引き起こします。
次のような症状がある人は、アキレス腱の短縮が疑われます。
・脚がむくみやすい
・歩幅が小さい
・ヒールがない靴を履くと疲れやすい
・かかとがしょっちゅう痛くなる
・横から見たとき膝が後ろに反っている
・かかとを床につけた状態でしゃがめない
・床に座り、足裏を足の甲側に向けて動かしたとき、垂直の状態から10度も動かない
アキレス腱伸ばしで美脚に
アキレス腱を伸ばして、正しい歩行が行えるようにすると、足のトラブルは改善されます。ストレッチでアキレス腱を伸ばしましょう。
①背筋を伸ばして立ち、伸ばす方のかかとをしっかり床につけ、反対の足を前に出して膝を曲げます。
②手を壁などにつき、上体を床と並行に前に移動させ、アキレス腱をじっくり伸ばし、1分キープします。
これを交互の足で行い、片足につき、1日3セットずつできると効果的です。