髪の毛のUVケアをお忘れなく
顔やボディーに日焼け止めを塗ったり、日傘や長袖で肌を覆ったりするだけで、日焼け対策を行っているつもりになっていませんか。実は、顔の3倍以上も紫外線のダメージを浴びている髪の毛こそUVケアが必要です。
■紫外線と髪の関係
髪にとって恐ろしいのは紫外線の中でもUV-Bです。UV-Bはメラニン色素を分解するので、髪の色が変わってしまいます。特にカラーリングをしていると、メラニン色素が無色化している状態なので、UV-Bに弱くなります。 また、UV-Bが髪に吸収されると、髪の中のアミノ酸が酸化によって変化し、髪を構成しているケラチンタンパクがダメージを受けます。その結果、キューティクルがはがれ、髪の水分が逃げだし、パサパサニ乾燥した髪になります。枝毛や切れ毛にもつながります。
■頭皮のダメージにもご用心
髪の見た目と手触りといった状態には、気が向きやすいのですが、盲点なのが頭皮です。頭皮は紫外線のダメージで、皮膚の構造が壊れ、水分やハリを失います。さらに毛母細胞が破壊されると抜け毛や薄毛の原因になり、毛根の中の色素細胞が損傷すると白髪の原因になります。現状だけでなく、これから生える髪への影響が大きい部分ですので、しっかり日焼け対策をしましょう。
■UVヘアケアのポイント
紫外線を防ぐには、帽子や日傘が一番です。髪をまとめて表面積を小さくしておくのも、それだけ紫外線から逃れられるので有効です。また、ずっと同じ分け目でいると、そこの頭皮が日焼けして炎症を起こしたり、抜け毛を集中的に起こしやすくなるので、分け目を変えるよう意識しましょう。
あとはUVケア効果のあるトリートメントやスタイリング剤、髪の日やけ止めスプレーで髪をコーティングするのもおすすめです。ただし、洗い流さないトリートメントでオイルのものは、日差しの熱を髪に伝わりやすくしてしまうので、避けた方がよいでしょう。
太陽が一日のうち最も高くなる午前11~12時を含む、午前10時~午後2時は紫外線の強い時間帯ですので、特に日焼け対策に注意してください。