【隠れ栄養失調】
この飽食な時代に、無理なダイエットでもしなければ栄養失調なんて起こるわけがないと思うのですが、実は隠れ栄養失調の女性が急増しているそうです。単に痩せ気味などとは関係なく、ふっくらしていても当てはまることがあるという隠れ栄養失調。その原因と症状を調べてみました。
■隠れ栄養失調の原因
隠れ栄養失調に当てはまる人の大半は、自分ではごはんをしっかり食べていると思っています。そこで自分がまさか栄養失調だとは思いもしません。しかし、一見しっかり食べているように見えるごはんの内容を見直すと、偏りが激しく、脂肪分のように過剰摂取しているものがある半面で、必要な栄養がとれていないのです。カロリーは足りているのに、栄養が足りていない状態が、隠れ栄養失調です。
■隠れ栄養失調の症状
栄養不足から、めまいや立ちくらみを起こします。ただ、これは自分では貧血との区別がつきづらいので、病院で血液検査をしてもらいましょう。実際、貧血と勘違いして、鉄分ばかり摂る方がいますが、他の栄養素がないと吸収しないので治療になりません。
次に、爪や髪の毛の状態をチェックしましょう。爪が割れやすい、髪が抜けるという症状は、栄養不足を知らせています。
そして、体がだるく、疲れやすいという不調が現れ、さらなる病気を引き起こす原因にもなりかねません。
■日本人に不足しがちな栄養
本来、脂質・糖質・タンパク質・ビタミン・ミネラル・食物繊維の六大栄養素をバランスよく摂らなければいけないのですが、多くの現代日本人の食生活で、脂質と糖質以外は不足しています。
外食、コンビニ弁当、ファーストフード、インスタント食品などでは、炭水化物・糖質・脂肪分が多く、カロリーだけは一丁前に摂取されますが、体に必要なたんぱく質、ビタミン、ミネラルが不足しがちです。自炊をしていない人は、要注意ですね。たんぱく質を多く含む卵・魚・肉・大豆製品、ビタミンやミネラルを多く含む野菜・果物・大豆製品、食物繊維を多く含む野菜・きのこをしっかり摂るよう意識しましょう。