あなたの職場にもいるかも?職場うつを引き起こす「クラッシャー上司」
職場うつで悩む方は決して少なくありません。その一因に、「クラッシャー上司」の存在が挙げられます。
クラッシャー上司とは
クラッシャー上司とは、自分の行いを善であると信じ込み、部下のミスを執拗に責めて暴言を吐き、うつや休職に追い込む上司のことを指します。
クラッシャー上司はこうして生まれる
昔から職場でのいじめなどはありましたが、クラッシャー上司がそれと大きく違うのは「悪気があって部下に厳しく接しているわけではない」という点です。事実、クラッシャー上司といわれる方のほとんどが、優秀な業績を上げており、自分と同じように会社に貢献できることを部下に求めているという認識があります。そこで、部下の意思を考えもせず、自分のコピーを大量生産する流れになるのです。 そして、クラッシャー上司を助長しているのは、何を隠そう部下の方でもあるのです。「指導は厳しいけど、正しいことを言っている」、「あの優秀な上司に追いつきたい」と思い込んで、全てを受け入れてしまい、疑問の声をあげることすらしないというケースが多々見られます。これでは当然、職場環境は良くなりません。
クラッシャー上司への対処法
職場にクラッシャー上司がいると疑われる場合、まずは、自分の職場に関係のない人に相談することが大事です。同じ職場にいると、クラッシャー上司の指導が常識になっていて、感覚が鈍ってしまっていることがあるのですが、客観的に見て「おかしい」といってもらえれば、認知を正しく修正できるからです。それから次のステップとして、同僚や先輩などに自分の気持ちを打ち明けてみるといいでしょう。体験や気持ちの共有により、思い詰めないようにします。 最後に、クラッシャー上司と直接対話することで、解決につなげます。「指導していただきありがたいけど、これはできません」・「これはなぜやらなければならないのですか」など、冷静に伝えてみてください。これでも改善が見られなければ、コンプライアンスに相談という手段も残っています。 クラッシャー上司に屈することなく、自分の心の健康を保てるようにしましょうね。