爪で健康状態チェック~線やデコボコ・色の変化が見られたら要注意~
爪は、身体のバロメーターといわれています。手の爪は毎日約0.1mmずつ伸び、過去数か月の健康状態の記録が残っています。時々はじっくり自分の爪と向き合ってみませんか。
健康な爪
健康な爪はピンク色でつやがあります。健康な爪を作るには、爪の主成分であるタンパク質をはじめ、ビタミンやミネラル、鉄分なども必要です。栄養状態は爪の状態に反映されますので、爪を見ただけで足りない栄養素がわかります。
こんな爪は栄養不足
もろくてうねりが出ている爪は、ビタミンB(B1・B2・B6・B12)や葉酸、ナイアシンの不足を表します。今あげた全ての栄養素を補える食品は、レバーです。
続いて、乾燥して割れやすい爪は、ビタミンA、カルシウムの不足からきています。緑黄色野菜や乳製品などを摂りましょう。
爪に白い点が出来ている場合は、亜鉛不足が考えられます。
それから「匙状爪」といって爪がスプーンのように反りかえる症状があります。これは鉄欠乏性貧血の症状の一つですので、鉄分をしっかり摂りましょう。
最後に、爪の生え際のささくれも、栄養不足を示しています。たんぱく質やビタミンC、葉酸が足りていません。栄養不足は後々病気を引き起こすこともありますので、爪の状態で気が付いたら、早めに食生活を改善しましょう。
爪の状態と病気の関係
加齢に伴い、爪の表面に縦の筋が入ってきますが、それは問題ありません。ただし、縦筋が多く折れやすい場合は、過度のストレスや胃腸病の可能性もあります。
筋でより心配なのは横筋が入っている場合で、糖尿病や腎臓病の危険性があります。また、小さなデコボコが多い爪は、皮膚病にかかりやすい人に多く、ごつごつした爪は性病にかかった人に多く見られます。
爪の色でわかること
ピンク色でない爪には、なんらかの疾患が潜んでいることが多いものです。代表的なものは次のようになります。
赤→多血症、脳血栓
白→貧血、腎臓病
黄→水虫、甲状腺疾患、肺や気管支の疾患
黒→肝臓・血管・ホルモンの病気
緑→緑膿菌
もちろん、素人では病気の診断まではできませんので、爪の色の変化を感じたら病院へ行きましょう。