【UVカットの服はいつまで使える?】
夏の外出に大活躍のUVカット機能のついたカーディガンやパーカーですが、効果はいつまで持続できるのでしょうか。洗濯などの影響をふまえ、買い替えのタイミングを探ってみました。
■UVカット機能の服
UVカット機能をつけた布製品には、主に2種類あります。
一つは、製品となったものに紫外線吸収剤や反射材を付着加工しているもので、綿などの天然素材の服に多くみられます。
もう一つは、紫外線を吸収・乱反射させる酸化チタンや特殊セラミック、カーボンなどの微粒子を繊維に練りこんでから製品にするもので、化繊の服に多く見られます。
■UVカット機能の服、洗濯後の効果は?
上にあげたタイプの違いによって、洗濯後のUVカット機能に差が出ます。
製品となったものに紫外線吸収剤などを後加工したものは、加工の持続性が弱く、色が退色するように、洗濯を重ねると効果が落ちていきます。効果が持続する目安は半年になります。少しでもUVカット機能を持続させるためにはUVカット洗剤で洗うのがおすすめです。そして1年ごとに買い替えるのが安心です。
一方、繊維に酸化チタンなどを織り込んだものは、洗濯によるUVカット率が低減はないといわれ、半永久的に使えます。
■UVカット機能の服に適している素材・色
UVカットに適した素材は、ビニロン、羊毛、ポリエステルで、UVカットの加工をしなくても紫外線を防いでくれます。特にポリエステルは紫外線を吸収する作用があり、高いUVカット率を持っています。逆に、シルク、レーヨン、麻は、UVカットはあまりできません。
綿は、そのもの自体は紫外線をよく通しますが、ポリエステルと綿の混紡素材になるとUVカット効果が出てきます。また、生地の目が細かいほど、紫外線は通りにくくなります。色は黒が一番UVカットに適しています。しかし、黒は熱がこもりやすいので、熱中症には気を付けなくてはなりません。
UVカット機能の服を買う参考にしてください。