寒い季節は肩がこりやすいから、1分間のラグドールポーズがおすすめ
日に日に寒さが厳しくなっています。この季節、肩こりを訴える人も少なくありません。寒さと肩こりにはどんな関係があるのでしょうか。
寒さと肩こりの関係
まず、寒いと人間は無意識のうちに働く防御反応で肩をすくめて体を縮こまらせがちです。これは肩にとっては緊張状態であり、長い時間この姿勢をとると、体内の筋肉が硬直します。その結果、血流を鈍らせてしまい、代謝を悪くして、疲労物質といわれる乳酸が溜まり、肩こりの症状を起こします。また、筋肉の間にある皮神経を圧迫して傷つけ、痛みなどの刺激を引き起こすこともあります。
こるのは肩だけとは限らず、首や背中のこりを感じる人もいます。他に、血流が鈍ったことで、頭痛を起こすこともあります。冬は、健康面で要注意な季節だといえます。
体を温めれば肩こり予防
冬に見られる肩こりなどの不調を防ぐには、体を温めることが大事です。シャワーで済ませず、毎日湯船にしっかり浸かると、体の芯から温まります。直接内臓に触れる食べ物や飲み物は、当然温かいものが良いです。ショウガなど体を温める効果のある食べ物も積極的に摂りましょう。そして、出かけるときの服装は、ヒートテックなどの熱を産生する素材の服が好ましいでしょう。また、風を通さないアウターを選び、マフラーで首元の防寒を徹底させると、肩をすくめることが減ります。
不調を感じたらラグドールポーズ
肩こり・背中こり・体のだるさといった血流の悪さから起こった不調に対しては、ヨガの「ラグドール」というポーズが効果的です。
深呼吸で脳にしっかり酸素を送ることを意識して、呼吸を整えてから脚を肩幅に開いて立ち、腕は力を抜いてぶら下げたまま、上体を前に倒します。そこで腕を組んで肘同士を持ちます。このポーズで、10回鼻呼吸を行います。その後、両腕を離して、腰から背骨を1本ずつ起こすように、ゆっくり上体を戻します。これにより、血行が促進され、体全体を温めることができます。
ラグドールポーズは道具も使わず、自宅のほんの一角でできる肩こり解消法なので、ぜひ試してみてくださいね。