結婚式の二次会は、披露宴ほどかしこまらなくてよい場とされています。ただ、その「ほどよく崩す」加減が分かりにくいのも事実です。会場の雰囲気に対してかしこまりすぎることもあれば、逆に力を抜きすぎて落ち着かない、ということもあります。
二次会の服装で迷ったとき、答えを決めるのは会場がどこかです。ホテルの宴会場と、駅前の貸切バーでは、求められる装いがまったく違います。逆に言えば、会場さえ分かれば選択肢は一気に絞れます。
この記事では、会場のタイプ別に二次会の服装を整理し、女性・男性それぞれのアイテム選びと、披露宴から続けて参加する場合の着替えの考え方までまとめます。

結婚式二次会の服装は会場で決まる
招待の案内をもう一度読む
二次会の案内は、招待状ではなくメッセージアプリやウェブの出欠フォームで届くことが多くなっています。そこに会場名と開始時間が書かれているはずです。まずは会場名を検索して、お店の雰囲気を写真で確認してください。
「ドレスコード」や「服装自由」といった記載があれば、それが最優先の手がかりになります。服装自由と書かれていても、部屋着に近い装いを想定しているわけではない点には注意が必要です。
幹事に聞くのがいちばん早い
それでも分からないときは、幹事に尋ねるのが確実です。「どのくらいの服装で行けばよさそうですか」と一言送れば、たいていは教えてもらえます。幹事は会場を下見していることが多く、いちばん正確な情報を持っています。
会場別の服装の目安
| 会場 | 女性の目安 | 男性の目安 |
|---|---|---|
| ホテル・式場併設の会場 | 披露宴と同程度のドレスやセットアップ | スーツ、またはジャケットにスラックス |
| レストラン・貸切ダイニング | ワンピースにボレロ、きれいめのセットアップ | ジャケットにシャツ、ノーネクタイでも可 |
| カフェ・バー・貸切スペース | 柄物のワンピース、パンツドレス、ブラウスにスカート | ジャケットにカットソー、明るい色のジャケット |
| 居酒屋・カラオケなど | きれいめカジュアル。動きやすさ優先 | ジャケットにチノパン、ニットにスラックス |
どの会場でも共通しているのは、主役は新郎新婦であるという前提です。白一色の装いは、二次会でも避けておくのが一般的とされます。新婦がドレスで登場することも多いためです。
女性の服装の選び方
ワンピース
一枚で完結するので、二次会でもいちばん選ばれやすいアイテムです。披露宴用のドレスをそのまま使うこともできますし、二次会だけの参加なら少し柔らかい素材のものでも合います。
- シフォンやジョーゼットのワンピース:軽やかで動きが出る
- ニットワンピース:秋冬のカジュアルな会場になじむ
- 柄物のワンピース:カフェやバーの会場なら小花柄なども選びやすい
- ポンチ素材のワンピース:シワになりにくく、移動が長い日に扱いやすい
セットアップ・パンツドレス
立食形式の会場では、パンツスタイルのほうが動きやすいことがあります。とろみ素材のワイドパンツに、光沢のあるブラウスを合わせると、カジュアルになりすぎずに動きやすさも保てます。
靴とバッグ
二次会は立っている時間が長くなりがちです。ヒールは3〜5cm程度に抑えるか、太めのヒールを選ぶと足への負担が減ります。披露宴から続けて参加する場合、トータルで6時間以上立ち続けることもあります。歩きやすさを軽く見ないほうがよい場面です。
バッグは、両手が空くショルダータイプの小さめバッグが便利です。ビュッフェで皿とグラスを持つことを考えると、肩にかけられる形が使いやすくなります。


男性の服装の選び方
ジャケットが基本になる
どの会場でも、ジャケットがあれば大きく外れることはありません。ネイビーかグレーのテーラードジャケットを一枚持っておくと、ホテルの会場から居酒屋まで対応できます。
カジュアルな会場なら、ライトグレーやベージュのジャケットにして明るさを出すという選び方もあります。
インナーとパンツ
披露宴と同じ白シャツでも問題ありませんが、二次会から参加するなら、無地のカットソーやハイゲージのニットを合わせると、少し柔らかい印象になります。
パンツは、グレーのスラックスか、濃紺のチノパンが合わせやすいでしょう。ダメージのあるデニムや、ハーフパンツは、二次会でも避けられる傾向があります。
靴
革靴が基本です。カジュアルな会場ならローファーも合います。スニーカーは会場の雰囲気によって向き不向きがあるため、幹事に確認してから判断されるとよいでしょう。
男性の場合、ネイビージャケット・白シャツ・グレースラックス・革靴の組み合わせは、多くの二次会会場で無難に収まります。迷ったときの選択肢として覚えておくと安心です。
披露宴から続けて参加する場合
着替えるべきかどうか
着替えなければならないという決まりはありません。披露宴の装いのまま二次会へ向かう方も多くいらっしゃいます。会場がホテル併設や近隣のレストランなら、そのままでまったく問題ないでしょう。
一方、二次会の会場が居酒屋やカラオケの場合、披露宴の装いがやや華やかに感じられることもあります。その場合も、着替えるほどではなく、小物を変えるだけで十分に調整できます。
小物だけで印象を変える方法
- 華やかなボレロを外し、カーディガンに替える
- 大ぶりのアクセサリーを外し、シンプルなものにする
- パーティーバッグからショルダーバッグに持ち替える
- ヒールの高いパンプスから、低めのパンプスに履き替える
- 男性ならネクタイを外し、ジャケットのボタンを開ける
荷物をどうするか
着替えや靴を持ち歩く場合、荷物が増えます。二次会会場にクロークがあるかどうかは事前に確認しておきたいところです。ない場合は、コインロッカーの位置を調べておくか、折りたためるサブバッグにまとめておくと移動が楽になります。
引き出物を持ったまま二次会に向かうケースも多いため、荷物の置き場所は、服装と同じくらい事前に考えておいたほうがよい部分です。

結婚式の二次会で避けておいたほうがよいもの
白一色の装い、極端に丈の短いスカートやショートパンツ、スウェットやジャージ素材、ダメージの強いデニム。これらは会場を問わず控えられる傾向があります。
また、二次会にはゲーム大会やビンゴなどの企画が入ることが多く、立ったり座ったり、手を挙げたりする場面があります。動くと気になるような丈やシルエットは、当日ずっと気を取られることになります。
季節ごとに気をつけたいこと
春・秋
いちばん装いを楽しみやすい季節です。ただし、夜の二次会は開始時間が遅く、終わるころには気温が下がっています。薄手のストールかカーディガンを一枚持っておくと、帰り道が快適になります。
夏
移動中の暑さと、会場の冷房の落差が悩みどころです。ノースリーブのワンピース一枚だと、席によっては寒く感じることがあります。シアー素材のカーディガンをバッグに入れておくと調整できます。男性はジャケットを手に持って移動し、会場前で羽織るという方法が現実的です。
冬
コートの置き場所が課題になります。クロークのない会場では椅子にかけることになるため、かさばらないウール混のコートが扱いやすいでしょう。足元は、屋外を歩く距離を考えて、滑りにくいソールのパンプスやショートブーツに替えるという判断もあります。ただし、ホテルや式場併設の会場ではブーツが場になじみにくいこともあるため、会場に合わせて決めてください。
当日の流れを想像して準備する
二次会は、受付・歓談・企画・記念撮影・お見送りという流れで進むことが多くなっています。この流れを想像しておくと、必要なものが見えてきます。
| 場面 | あると助かるもの |
|---|---|
| 受付 | 会費をお釣りなく用意。小さめのバッグだと取り出しやすい |
| 歓談・立食 | 両手が空くショルダーバッグ。低めのヒール |
| 企画・ゲーム | 動いても気にならない丈のボトムス |
| 記念撮影 | 羽織りを整える時間。手鏡があると確認できる |
| 帰り道 | 羽織りもの。荷物をまとめられるサブバッグ |
特に企画の時間は、思っているより体を動かします。タイトすぎるスカートや、脱げやすいミュールは当日ずっと気になります。動きを想像して選んでおくと、最後まで気持ちよく過ごせます。
手持ちを活かす、必要ならレンタルも
二次会のためだけに新しく買いそろえる必要はありません。手持ちの中から、きれいめに分類できる服を並べてみてください。足りないのは、たいてい羽織りか靴かバッグのどれか一つです。
披露宴と二次会が続く日は、ドレスを二着用意したくなることもあります。その場合は、パーティードレスのレンタルを使うと、購入せずに二着を用意できます。式の1週間ほど前に届く手配にしておくと、サイズが合わなかったときにも対応できます。
会場別の具体的なコーディネート例は、マイナビウエディングの二次会コーデ解説や洋服の青山による二次会の服装解説でも紹介されています。
よくある質問
Q. 二次会だけ参加する場合、ご祝儀は服装に影響しますか
会費制の二次会では、受付で会費を支払う形が一般的です。お釣りのないよう用意しておくとスムーズです。会費を入れるための小さめのバッグがあると、受付での動きが落ち着きます。
Q. 冬の二次会でコートはどうしますか
会場にクロークがあれば預けます。ない場合は椅子にかけることになるため、かさばりすぎないコートのほうが扱いやすいでしょう。ウール混のチェスターコートは、こうした場面で使いやすい一着です。
Q. スニーカーで行っても大丈夫ですか
会場によります。カジュアルな貸切スペースやカラオケであれば問題ないこともありますが、レストランやホテルの会場では場の雰囲気に合いにくいことがあります。判断に迷うときは、幹事に確認するのが確実です。
Q. 男性はネクタイをしたほうがよいですか
会場がホテルや式場併設なら着けておくと落ち着きます。カジュアルな会場なら、ノーネクタイでジャケットの下にシャツかニット、という形が自然です。着けていって、場の雰囲気を見て外すという方法もあります。
Q. 髪型はどのくらい整えればよいですか
披露宴ほど作り込む必要はありません。女性ならハーフアップやゆるくまとめた髪、男性なら手ぐしで整う程度で十分です。二次会は写真を撮る機会も多いので、前日に整えておくと落ち着いて過ごせます。
Q. 会場が変更になった場合はどうしますか
直前に会場が変わることもあります。その場合は改めて会場の雰囲気を確認し、必要なら小物だけ差し替えてください。ジャケットと羽織りを一枚持っておけば、多くの変更に対応できます。
まとめ
結婚式二次会の服装は、会場のタイプを確認するところから始めれば迷いません。ホテルなら披露宴と同程度、レストランならきれいめ、カジュアルな会場なら動きやすさを優先。この三段階を覚えておけば十分です。
披露宴から続けて参加する場合も、全部を着替える必要はありません。羽織り・靴・バッグの三点を替えるだけで、場に合った装いになります。動きやすさを確保しておけば、当日は最後まで楽しく過ごせます。


