制汗剤の間違った使い方にご用心
夏になり、何をしていてもダラダラと汗が出てきますね。汗の臭いを防ぐための制汗剤が手放せません。とても身近なアイテムですが、実は使い方によって逆に臭くなってしまうことがあるので、注意が必要です。
■制汗剤、どう選ぶ?
お店では、多種多様な制汗剤が売られていますが、体臭のレベルによって向いているものが違います。体臭が強い人には、ロールオンやクリームなど肌に直接塗るタイプで無香料のものがいいです。銀配合されているものも殺菌効果が長く持続します。体臭がそれほど強くなければスプレータイプ、体臭が軽ければシートタイプで十分でしょう。また、汗のにおいはさほど気にならないけど、汗の量がひどい人には、汗をかく前に使用して発汗を抑える制汗力を重視したものを使いましょう。
■制汗剤の正しい使い方
制汗剤を外出前に使う方が多いと思いますが、実は夜の入浴直後につけるのが一番効果的です。肌が清潔なうちでないと、汗腺をふさぐという制汗剤の機能がちゃんと働かないからです。また、朝は夜よりも汗の量が多いので、汗で制汗剤がすぐ流されてしまいがちです。そうはいっても、外出中などすぐにシャワーを浴びたりできないときもあります。そんなときは、汗をよく拭いてからつけます。
汗の臭いを防いでくれる制汗剤ですが、つけすぎは危険です。制汗剤によって常在菌までも死滅させてしまうことがあります。常在菌は外部の悪玉菌をやっつけるものなので、これが減ると悪玉菌が増えて、逆に臭くなってしまうのです。また、制汗剤で汗腺をふさぐ状態が続くと、肌の負担になり、かゆみや黒ずみを引き起こします。
そして、どの香りを選ぶかも大事です。自分にとっていい香りでも、人によって感じ方は色々なので、あまり強い香りは避けましょう。特に体臭が強い場合、体臭と制汗剤の香りが混ざって不快な臭いになってしまうことがあるので、無香料がベストになります。
制汗剤の正しい使い方を守って、汗の多い季節も快適に過ごしましょう。